放課後等デイサービスって何？

『放課後等デイサービス』は、6歳から18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんのための福祉サービスです。
学校が終わったあとの「放課後」や土日、夏休みなどの長期休暇中に安心して過ごせる場所を提供しています。

学童とは違うの？

放課後にお子さんが過ごす場所を提供するサービスで、いわゆる「学童クラブ」と呼ばれる福祉事業がありますが、放課後等デイサービスとの大きな違いは

• 保護者の就業の有無
• お子さんの障害の有無

このあたりにあります。

保護者が働いていることが原則の学童クラブとは違い、放課後等デイサービスは保護者の就業の有無に関わらず、障害や、発達に特性のある子（いわゆるグレーゾーン）のあるお子さんの放課後の居場所として提供されています。

また放課後等デイサービスではお子さん一人ひとりの障害や特性に合わせたプログラムが用意され、障害のあるお子さんの発達支援はもちろん、集団生活や生活習慣を学ぶ場所としても利用されています。

未就学児は通えないの？

放課後等デイサービスの他に、療育を必要とする未就学児を預かる児童発達支援を行っている施設もありますが、「放課後等デイサービス」に通所できるのは、6歳～18歳の小・中・高生にあたるお子さんに限られています。

通うには何が必要なの？

必要になるものは各施設によって異なりますが、ほとんどの通所施設で「障害児通所受給者証」が必要になります。
この受給者証には以下の情報が記載されており、各自治体に申請を行うことで交付されます。

• 利用者と保護者の住所、氏名、生年月日
• サービスの種別
• 支給量（サービスを利用できる日数）
• 負担上限月額

利用料はどのくらいかかるの？

施設利用料は通う日数などによって異なりますが、九割を自治体が負担してくれて、残りの一割を自己負担することになります。
所得に応じて負担上限月額が設定されるので、実際には「利用にかかる費用の一割」と「負担上限額」のうち、額が少ない方が利用者の負担額になります。

負担上限月額の目安	負担上限月額
生活保護、低所得（市町村民税非課税）の世帯	0円
収入が概ね890万円以下の世帯	4,600円
収入が概ね約900万円以上の世帯	37,200円

施設利用料の他に、おやつ代や教材費が実費でかかる場合があります。
詳しくは通所予定の施設にお問い合わせください。

放課後等デイサービスの探し方・えらび方

仕事をしている間、子供を一人にしておくのは心配。長期休み中に24時間ずっと一緒にいるのは大変という方。
様々な家庭の事情から、「放課後に子供を預けられる施設があればなぁ」と思うことってありますよね。
放課後のきっずクラブや学童保育も検討したけれど、どうせなら療育や発達支援など、お子さんに合わせたサポートを行ってくれる施設を検討してみませんか。

ここでは千葉県市川市で実際に運営されている放課後等デイサービス施設「ふれあい」を例に、放デイサービスの探し方や選び方をご紹介していきたいと思います。

まずは検索サイトで「市川市 放課後等デイサービス」というように、お住いの地域にどのような施設があるのかを検索し、比較検討してみましょう。

施設を利用できる年齢は？

ほとんどの施設が「小学生～高校生まで」としていますが、施設の規模やスタッフの人数の関係で、「小学生のみ」など対象年齢を制限している場合があります。
対象年齢に特化したサービスを提供するため、ということもあるので、一概に対象年齢が広い方が良い！とは言い切れませんが、長く同じ施設に通わせたい場合は、対象年齢をしっかり確認しておきましょう。

子供の障害や特性に合っている？

放課後等デイサービスの多くは知的障害や発達障害のお子さんを対象にしており、身体障害のお子さんは専門のスタッフがいる場合のみ受け入れているという場合が多いです。
気になった施設があれば、自分の子供は通えるのか等、個別に問い合わせてみましょう。

送迎はある？

気に入った施設はあっても、学校や自宅から遠いと通うのが大変になってしまって、結局行かなくなってしまう、なんてこともありますが、放課後等デイサービスには、学校～施設～自宅間を、スタッフが車などで送迎してくれる施設がたくさんあります。

休日や長期休み中のプログラムは？

放課後だけではなく、土日や夏休み等の長期休暇期間にも預けたいという家庭もあると思います。
多くの施設が休日も預かりを実施しているので、休日も預ける予定がある場合は、スケジュールの違いやお弁当の有無なども確認しておきましょう。